豊橋市のゆかりピアノ教室の
金井ゆかりです。
昨日は、東京文化会館で行われた♪安川加壽こ先生の生誕100年記念コンサートを聴きに行きました。
外交官でいらしたお父様のお仕事の関係で生後14ヶ月で渡仏、第二次世界大戦勃発のため帰国されるまでの20年間をパリで過ごされ、日本に戻られてからは、それまでドイツ音楽一辺倒だった日本に、フランス音楽という新しい文化を紹介、普及に多大なご尽力をされました。
メインコンサートに先駆けて行われたプレコンサート「1950〜1960年代に開催された子供さん達の発表会のプログラムの再現」では小2から中3までの先生の孫弟子さん達が出演。
とても珍しい、とても洒落たフランスの小品を次々とリトルピアニスト達が披露してくださいました。選りすぐりの生徒さん達ですから完成度の高い演奏をされるのは当然でしょうが、まだ子供さんですのに皆さん気品のあるマナーを身につけていらしてとても感心しました。
メインコンサートでは、先生がリサイタルで本邦初演をされた作品を中心に、大御所のピアニストの方々が演奏され、それはまさに至福の時間でした。
3年程前に聴かせていただき感銘を受けた、井上二葉さん(91)のフォーレのバラードは特に素晴らしかったです。
美しい響き、知性と感性の絶妙なバランス、そしてエレガント〜リトルピアニストさんから大御所ピアニストの方々まで共通のものを感じ、安川加寿子先生の偉大なレガシーが脈々と受け継がれているのを痛感しました。
また、プレコンサート前の対談
"発表会の思い出" では、40年前フランスで大変お世話になったご長女の金澤千鶴子さんも出ていらして懐かしさでいっぱいになりました。お元気でいらっしゃること、そして昔とちっとも変わらない雰囲気でいらっしゃることがとても嬉しかったです。