豊橋市のゆかりピアノ教室の
金井ゆかりです。
6月1日は、日本で初めて第九の全曲演奏が行われた日です。
1918年(大正7年)に、現在の鳴門市、板東俘虜収容所でドイツ人🇩🇪捕虜による演奏でした。
砲兵隊の軍楽隊長の指揮の下45人のオーケストラと80人の兵隊の合唱によるものでした。
第一次世界大戦中、板東俘虜収容所では捕虜となったドイツ兵約1000人が暮らしていました。
ここは世界で他に類を見ない自由で人権が尊重された収容所でした。
それは、松江豊寿所長の人道的配慮とお遍路さんの地で地元民のおもてなし精神が背景にあったからです。
一方で、作曲者であるベートーヴェンは、20代から難聴に苦しみ、30代で遺書を書き、それでも苦難を乗り越えて次々と傑作を生み出していきました。
そして亡くなる3年前の1824年に、絶望のどん底から世界中の人々を歓喜に導く第九が誕生しました。
第四楽章の人類愛と平和へのメッセージは、コロナ禍における感染者や医療従事者への差別的言動やデマ、風評など相次いでいる昨今、益々意味を増すことと思います。
脳トレピアノ®️おいまつ教室では、この「喜びの歌」を教室のテーマ曲に決め、毎回のレッスンはこの曲のアンサンブルで締めることにしました。
今後ますます進化させたいと思っています。⬇️初演のプログラムの表紙とベートーヴェン